【曲目】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)

【演奏】
川原千真(バロック・ヴァイオリン)

【録音】
2007年4月12-13日, 6月12-13日, 8月7-8日 相模湖交流センター

 

古典四重奏団、アンサンブル「音楽三昧」、アンサンブルBWV2001で活躍する川原千真の、バロック・ヴァイオリンによるバッハ。
古典四重奏団ではモダン・ヴァイオリンを、アンサンブル「音楽三昧」等ではバロック・ヴァイオリンと、奏法の異なる2種のヴァイオリンを弾きこなす川原千真が長年温めてきたバッハに満を持しての初挑戦。
限られた作品空間で、どれだけ多様な表現が可能か。この課題がバッハの意欲を掻き立てたのは当然でしょう。その多様な表現の中で、最終的にはソナタであれ、パルティータであれ、「一つの旋律が紡ぐ、ドラマとしての音楽」の理想像、あるいは一つの旋律が示す果てしない可能性を示すことに彼の目的がありました。同時に、その多様な姿から見えてくるただ一つの響き、ただ一つの旋律とはいったい何か...それをバッハは問おうとしたのです。(有田栄ライナーノートより)